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女性疾患における貧血

女性の貧血

貧血について

血液は血球成分(赤血球・白血球・血小板)液体成分(血漿)とに分けられます(細胞成分45:液体成分55の割合)。
赤血球の働きは酸素を運ぶことです。

赤血球は、血球成分のほとんどを占めている赤い血球です。ヘムという赤い色素とグロビンというたんぱく質でできていてヘモグロビンと呼ばれます。

ヘムは鉄をふくんでいて、酸素と結びつくのはこのヘム鉄です。ヘム鉄は酸素の多い場所では酸素と結びつき少ない場所では酸素を放出しながら全身を巡り、また肺で酸素を受け取り、を繰り返して全身の細胞まで移動し酸素を届けてくれています。

この赤血球が何かの理由で減少すると、各細胞に十分な酸素が行き渡らなくなります。
生きるうえで一番大事なものは酸素です。これが減る、行き渡らないということは、酸素配給が低下することですから、酸素が無ければ作れないエネルギーや体温を作る事ができなくなります。

健康の基礎

白血球も血漿もそれぞれに大きな働きを持っていますが、まずは酸素の行きわたった身体ありき

つまり、生きるためにはまずは酸素。赤血球を丈夫にすることは健康の基礎になるということです。

東洋医学においては貧血

さて、東洋医学においては貧血を血虚と捉えます。

虚血性疾患というと、貧血による病気全て、ということになります。
先ほども書いたように、貧血になる、ということは酸素が運べないということです。どの部分に酸素が行きわたっていないかにより、病気の成り方、病気の場所が違うわけです。

酸素が無い細胞はその組織の正常な働きが出来なくなります。その場所に起きる病気を瘀血の症状と考えます。

胃や子宮や腸のポリープ、癌などは、酸欠により細胞に何かの変異が表れた形で、瘀血の症状です。

他に、

  • 肩こり
  • 生理痛
  • たちくらみ
  • めまい
  • パニック症
  • 甲状腺低下症
  • 更新症
  • 脳の病気
  • 中耳炎になり易い
  • アレルギーになり易い
  • 爪や髪の毛が健康ではない等

実に多数多様な病気の形として血虚や瘀血は表現されていきます。

貧血における漢方薬

漢方薬は血虚・瘀血用の処方が本当にたくさんあります。

2000年の昔も、女性はやはり血虚や瘀血が多かったのです。
皇帝たちを虜にするため、あの手この手で美しさを追求したにちがいありません。その為に、たくさんの処方が作られ薬膳料理が研究されました。

今でも、中国や韓国の方々は、当帰・芍薬・地黄・人参・竜眼肉・枸杞等貧血を防ぐための数々の植物を、薬膳として貧血予防にデイリーに取り入れています。
薬膳をなさらないにしても、鉄の吸収を良くするため胃酸とビタミンCが必要です。

唾液が出れば胃酸は良く出ます。
(ストレス時→唾液はなかなか出ない→胃酸は出にくい→胃の働きは弱っている)

  • よく噛んでビタミンCの多い野菜をしっかりと摂取すること
  • 笑いの食卓にすること
  • 筋肉をつけるための運動を取り入れること

等は鉄吸収を非常に良くします。

最近の女性の傾向

この30年の女性の傾向としての貧血

甲状腺の病気の流れ( 1 → 18 )

  1. 貧血
  2. 血液の量が足りないため下半身の血液を心臓へ送る
  3. 下半身冷え上半身に血液が集まり心臓がバクバクする
  4. 動けなくなる
  5. 副腎髄質からアドレナリンが大量に出る
  6. 血管収縮
  7. 副腎髄質疲れて副腎皮質にバトンタッチ
  8. 副腎皮質からコルチゾール分泌
  9. 浮腫みやすい・中心性肥満
  10. 副腎皮質も疲れてくる
  11. 糖新生がうまくいかない
  12. 血中の糖分が少なくなり脳は低血糖
  13. 副腎で益々コルチゾールを出そうとする
  14. 副腎は疲弊してコルチゾール枯渇(副腎失調)
  15. 低血糖・低体温・瞼浮腫・体に水が溜まる
  16. 代謝が甲状腺にバトンタッチ
  17. 甲状腺機能更新バセドウ氏病
  18. 甲状腺低下症橋本病

貧血でかつ筋肉が無く、家事と子育てと仕事でストレスフルの女性が多いため、このパターンに入っても仕方ない時代でした。知識と実践を持って貧血を克服しましょう。

おススメ

漢方薬+ヘム鉄+ビタミンB+パントテン酸+ビタミンC
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