ニキビ

大人ニキビは男性ホルモンの過剰分泌によって角栓が出来て、毛穴がつまってしまうことから始まります。

「私は女性なのに男性ホルモン（アンドロゲン）を持っているの？」

そうなんです！

女性にも男性ホルモンがあるんです。

血清検査を行うと、ニキビでお悩みの方の男性ホルモン値は、通常より高くなっています。

男性ホルモンは角化細胞を増殖させます。

そのため、角栓を作り毛穴を詰まらせると同時に、皮脂の分泌を促進する働きを持っていて、毛穴の中に皮脂が溜まってしまいます。

ニキビと言えばアクネ菌と思う方も多いかもしれません。

しかし、このアクネ菌はもともと皮膚に普通にいる雑菌です。

アクネ菌の性質として、空気が入らず脂肪分が多い場所が大好き。

ということは、男性ホルモン過多により作られた詰まった皮脂だらけの毛穴は、アクネ菌の最高の増殖場所となります。

アクネ菌は脂質を分解し毒性のある「過酸化脂質」を生み出して炎症をひどくしてしまいます。

では、何故男性ホルモンがより多くつくられてしまうのでしょうか？

一言でいえばホルモンバランスの崩れとストレスです。

逆に言えば、ストレスでホルモンバランスが崩れますので結局は、心身へのストレスが大きな原因です。

ストレスがかかると、視床下部から指令が飛び、副腎皮質からはアドレナリン、男性ホルモン、コルチゾールが、脳内ではノルアドレナリンが多量に作られます。

でも実はこれは生命を守るための当たり前の反応なのですが、結果として血糖値を上げて戦う体制を作ろうとします。

大人のニキビは、内側からはストレスにより崩れたホルモンバランスを整え、皮膚の外からの治療としては、とにかく保湿です。

そして皮膚の健康を保つ仕事をしてくれている常在菌を増やすpHをもとに戻すことです。

ピーリングやステロイドを使うと一時的には改善されたような印象になることがありますが、実は全くその逆で根治にはつながりません。

内側の対応として、証に合わせた適格な漢方薬、必要な分子栄養学的な優れたサプリメント、薬膳の治療的な食事指導。

外側の対応としては肌を常に保湿する金の花シリーズ（カリウム洗顔＆ジェル）を使って、身体の内側と外側両方からからしっかりと整えてゆきましょう。