癌治療
癌とは何か
癌は正常な細胞が突然変異を起こして出来ます。
私達の身体を作っている60兆個の細胞は、死ぬまで分裂と増殖を繰り返し
新しい細胞が生まれ古い細胞は排泄され新陳代謝を繰り返します。
しかし、ウイルス感染?ストレス?食事?生活習慣?加齢?遺伝的理由?
などで、正常な代謝が行われずに癌化へのプロセスが始まるわけです。
私達の身体には一日に2000個くらいの癌細胞の赤ちゃんが生まれていると言われていますが、
癌にならずに済んでいるのは免疫の働きがなされているからです。
免疫とは、自分の身体に中に自分以外のものが入ってきた時に、それを排泄する働きです。
癌は私たちの身体から生まれているのですが、癌化した細胞は自分の身体ではないということです。
癌治療の形
現代の西洋医学での治療では、
1.外科療法
2.化学療法
3.放射線治療
の3つが行われます。
近年非常に増えている乳癌は、この3つを施術される方が多いようです。
癌治療における難問は1転移2浸潤3再発の問題です。
西洋医学での治療がたとえその時はうまくいっていたとしても、癌細胞は血液の中に入り込んで全身を巡ります。
これが定着したり癌の周りの細胞にしみこんでいる場合、また同じ治療を繰り返すことしか方法がありません。
特に転移や浸潤の場合は外科療法放射線が難しい箇所であれば抗がん剤だけに頼ることになります。
今盛んに分子標的薬を使いこれにより癌治療は大きく進んでいますが、
基本的には分子標的薬と一般的な細胞毒素系の抗がん剤との併用となっているようです。
抗がん剤は癌細胞だけではなく正常細胞をも痛めつけます。
だからかなりつらい治療となります。
この副作用こそ、現代の抗がん剤治療の限界かもしれません。
コロナの出現で免疫学はとても進みました。
今後、副作用のない免疫療法などの治療が進むことを期待しています。
東洋医学の治療
東洋医学での癌治療は
1.免疫の活性化
2.瘀血虚血を改善する
3.免疫が動く時の材料の提供
4.薬膳の知識による養生
が挙げられます。
癌細胞は酸素を嫌います。また高血糖を好みます。
漢方薬が一番得意とする「酸素配給」と「巡らせる力」は、癌に打ち勝つための大きな力になります。
また、酸素の少ない箇所のPHは酸度が高くなっています。
酸欠は細胞の酸化に繋がりますので、漢方薬と酸化を止め赤血球を元気にするサプリメントなども併用して巡る力を増す工夫をします。
食の養生は非常に大切です。
高血糖にならないような食べ方、食材の選び方、料理の内容等、しっかりとお話いたします。
また、細胞膜を酸化させない炎症を起こさせない素材の知識を持ってこの食養生をなさることで、体質の改善が促されます。
たとえ癌が治ったといえ体質が変わらない限りまた新たな病気になっては困ります。
食養生と生活習慣の見直し。これこそが、転移や再発を防ぐ力の基本です。