2024年1月のつぶやき
おせちの本来の意味 〜薬膳〜
つぶやき
明けましておめでとうございます。
能登の地震、飛行機事故と心の痛いニュースで新年が始まりました。
被害に遭われた方々にどうぞ一刻も早く安心な日常がもどりますように、心から祈りたいと思います。
おせちの本来の意味
さて、皆様の一年の始まりは如何でしたでしょうか。
お正月は何を召し上がりましたか?
青菜、餅、おなます、数の子、黒豆等、召し上がりましたか?
東洋医学は五行という考え方でこの世の有り様・機能・区別を致しますが、色も5つに意味があるとされます。
例えばお正月に用意されるおせち。
どなたも何気なく召し上がっておられるかと思いますが、
実はお正月料理は、健康な一年を過ごす為に機能的な緑・赤・黄・白・黒の5つの食材を必ず入れることになっていました。
この習慣は昭和の始め頃まではあったのではないかと思いますがもう現在では、ご存知の方も少ないですし、
お正月はただおご馳走を食べる習慣に変わっておりますね。
5つの色の意味は
緑(青)は調整の機能
赤は統括のパワー
黄は消化と化成機能
白はバリアー機能
黒は生命の根源的機能
そしてこの食材の意味が、身体の不具合を整える肝心脾肺腎という臓腑弁証に直結します。
- 1、緑の食材はホルモンや神経、ミネラル調整をする肝という臓腑機能
- 2、赤の食材は脳や心臓の体全体を高める心という臓腑機能
- 3、黄の食材は胃腸肝臓膵臓胆嚢など内臓の消化しそれを作り変える脾という臓腑機能
- 4、白の食材は体内の外に繋がる皮膚粘膜を守る肺という臓腑機能
- 5、黒の食材は一人一人に与えられている生きるための腎という臓腑機能
このように5つの色は身体の色々な機能を高めたり調整したりする働きを持つのです。
ですから、お正月だけではなく日頃から食卓に緑赤黄白黒の食材を並べる意識を是非お持ちくださいね!
食材による料理となれば味が問題ですが
酸味 辛味 甘味 渋味 鹹味
これも5つの味の分類ですが肝心脾肺腎にタイアップします。
身体の回りが良くなる様に自分の臓腑のどの機能が弱っているかを知ると、食材や味の選び方も変わって参ります。
これが、薬膳学の基本となります。
薬膳を始めると家族一人ひとりの健康が気になるようになり(食医の意識)食材選びも楽しくなります。
楽しんでトライしてみてください。