2024年2月のつぶやき
父恋し2月の空の蒼き日は 風子
父が亡くなって初めての二月。
余りにもキッパリした遠く蒼い2月の空が、父のあり様と重なりました。
父恋いの詩です。
私が俳句を始めたのは20歳の頃でした。
父がパーキンソン病になりその闘病を支えるために、父が愛していた俳句を私も始めて、父に度々走句したものです。
しかし結局のところ、父の為に始めたはずが、実は自分の日本人としての感性を磨くことに繋がっていました。
父からの贈り物となりました。
日本人は春夏秋冬季節の移ろい美しさに心を寄せます。
自然への感受性が高いのです。桜をこんなに愛してやまない民族はいないでしょう。
冬の季語に「凍蝶」という言葉があります。
いてちょうと読みます。なんとうつくしい言葉でしょうか。
歳時記には沢山の日本の美しい言葉が集められています。
みなさま、どうぞ、一度手に取ってください。
凍蝶の内に彼の世の火のかけら 風子
(風子は私の俳名です)
冬の、特に2月は寒さが厳しく風邪も引きやすく閉じこもりがちになりますが、
冷えた地球の凛とした美しさにもで逢える季節です。楽しんでみてくださいね!