読み込み中…

腎臓疾患

腎臓疾患

腎臓疾患について

腎臓の働きを一言で言うと、身体の巡り、連携機能へのメンテナンスです。
身体の中を金魚鉢に例えると、常にきれいな水で満たし金魚が元気でいるための濾過装置のようなものです。

肝臓は水に溶けない体に不要なものを処理する場所ですが、腎臓は水に溶けるごみの処理をします。
腎臓は臓器の大きさとしては掌くらいの小さなものですが、ここになんと、全身に流れる血液の5分の1が流れ込んでいます。

腎臓は水溶性の体内に不要なものを常にろ過してくれているため、水分の摂り方が少ない場合、顕著に腎臓を酷使することになります。金魚鉢に新しい水を度々入れてやらなくてはろ過装置は早く機能低下してしまうということですね。

脱水を起こし水分が体内に足りないとなると、細胞自体が機能しなくなりますが、もう一つの意味として、循環している水を汚さないようにするために、水分摂取は必要であるということです。

とにかく、腎臓は、血液をろ過し、老廃物、余分な水分、および電解質を排泄することによって、体内の毒素を除去し、体液のバランスを調整します。また、血圧の調整、赤血球を作る、ビタミンDを活性化するなどの重要な役割を担っています。

腎臓病の症状

腎臓病の症状としては、

➀尿量と尿の状態の変化
尿量が減少、血尿、泡尿など
➁腰痛
腎臓は腰部に位置しますので、その周辺に常に鈍痛があります。下腹部の痛みと感じることもあります。
➂足の浮腫み
体内の水分の排泄機能低下で、手足に浮腫みがみられる。
➃食欲低下
体内に老廃物や水分が溜まっていることで、食欲不振になります。
➄高血圧
腎臓は血圧を調整する臓器であり、腎機能低下が進むにつれ、身体をなんとか動かそうとして、血圧があがります。
➅貧血
腎臓の機能低下で貧血になります。

慢性腎臓病とは

さて、腎臓病は、原疾患により腎機能が慢性的に低下して慢性腎臓病となります。
E―GFR(糸球体濾過率)、クレアチニン、尿素窒素などの値が基準値を3か月間下回った場合に、慢性腎臓病と診断されます。

原疾患(もともとの疾患)として

  • 糖尿病性腎症
  • IgA腎症(慢性糸球体腎炎)
  • 高血圧性腎硬化症
  • 急速進行性糸球体腎炎
  • 悪性高血圧性腎炎
  • 腎盂腎炎
  • ループス腎炎
  • 痛風腎など

が挙げられます。

病名や症状が違うとしても、その疾患の影響で腎臓機能低下が起きてしまう。

最初に書いたように、腎臓は循環機能のメンテナンスをするため、腎臓機能が損なわれてゆくことは、身体全体の機能が同時に低下することと等しいということで、中医学的にいえば、巡りを損なわれて、気血水の巡りが滞り瘀血、気虚、利水低下に至る病態ということです。

腎臓疾患における漢方薬

漢方薬には、脱水を防ぎ体の中の水分をできるだけ保持できるようにする処方があります。
脱水を起こしやすいタイプの方、高齢者などに養生としてお勧めできる処方です。

慢性腎炎に至る原疾患は、症状はいろいろな形を取りますが、漢方薬治療は、森堂伯の作った一貫堂処方の一つ「竜胆瀉肝湯」を中心に、病態に合わせた処方の組み合わせとなります。

特に、クレアチニンが限度を超え、透析を目の前にしている方などには、煎じ薬をお勧めいたします。

おススメ

一貫堂処方「竜胆瀉肝湯」+漢方処方+eマイナス+グルタチオン
TOP