新型コロナ感染
免疫疾患における新型コロナ感染
感染症の歴史
新型コロナウイルスの出現で、「免疫」という言葉が頻繁に使われる時代になりました。まさに、現代は免疫の時代です。感染症の歴史を少しひも解いてみましょう。
遠い昔、14世紀には、ヨーロッパではペストによりヨーロッパの人口の半分近い命が奪われました。17世紀になって、顕微鏡が誕生。そのおかげで、その原因が微生物によるものであることがわかるようになり、免疫学は一気に進みます。
その後、天然痘・コレラ・結核・エイズ・新型コロナと、人類を揺るがす病原微生物の出現がありましたが、19世紀に開発されたワクチン療法を駆使して、各時代、人類は、命をつなぐことができているわけです。
新型コロナウィルス
この3年に及ぶ新型コロナウイルスによる地球規模の危機は、メッセンジャーRNAのワクチンにより救われました。しかし、数回に及ぶコロナワクチン接種が人々にどのような結果をもたらすかは、これから、時間の中で、解明されてゆく事象です。
個人的に一番、懸念することは、温暖化による、地球の生物と環境の変化です。
ウイルスが台頭するような生物環境に間違いなく移行していることを、私たちは深く観察し、その意味を悟り、養生に努めないと、又次の恐ろしいウイルスが我々人類に牙を向くことになるのではないかと懸念します。
自然環境の変化
我が家に何年も飛んできていた燕も年々数が減り、ついに、今年は飛来がありません。自然環境が明らかに変化していることを実感しています。
人間の免疫機能は自然環境の変化に対しても、気づかないうちにかなり敏感になった上に、ワクチン接種後の帯状疱疹、神経炎、歯肉炎、長引く咳などの多発という現実を見ると、ワクチン自体が、敏感さに拍車をかけるきっかけになったのかもしれないと思わざるえません。
免疫が少しの異物に対しても、大げさに動く時代を我々は生きなくてはならなくなりました。つまり、普段からの自己管理と養生を必要とする時代になった、ということです。
東洋医学と感染症
さて、新型コロナの化学的・医学的理解が深まってきており、感染機序の解明により抗コロナの西洋薬も作られており、インフルエンザ並みの季節性ウイルス病として扱われるようになりました。
東洋医学は感染症との闘いも経て2000年続いている医療です。この度の新型コロナの感染時の対応や感染予防に関して漢方薬はその力を100%発揮致しました。
漢方薬の解表剤と清熱剤の組み合わせにより副腎の調整が出来たことが勝因という実感があります。当店の漢方処方を飲んでおられる方の感染率は非常に低く、また、感染したとしても身体の立て直しがかなり速かった。漢方薬の実力を再確認いたしました。
先に述べたように、これから先は養生の時代です。
感染防止の養生
感染防止の養生として以下の3つを気を付けることが大切かと思います。
➀食生活
もともと細胞膜理論から細胞膜構成比オメガ3とオメガ6の比率1;4がずれている場合、炎症性ホルモンのプロスタグランジンE2の出やすい体質になってしまいます。
そのような方は、
- アレルギー反応が起きやすい
- 生理痛がひどい
- 不整脈がある
- 関節に炎症を起こしやすい
- 潰瘍性大腸炎になったことがある
- いつも気分がすぐれない
- 中性脂肪が高いなど
普段から何かバランスが崩れていると感じることが多いものです。
この体質は食生活から作られます。油を使った洋食やパンお菓子を控え、日本食で魚や海藻、野菜中心の食生活になると、炎症ホルモンを作りません。
おススメ
➁自然免疫
自然免疫と言ってもともと人間に備わっている抵抗力の弱い方。普段から運動をしないとか暖房冷房漬けの生活をしている方が自然免疫は弱ってきます。
正しい食事、規則正しい生活、運動、夜の睡眠。この3つを大切にすることがとても大切です。
おススメ
➂瘀血体質
瘀血体質と言って、血液の流れが悪く滞りやすい。また虚血と言って酸素を運ぶ力が弱い貧血。
この瘀血虚血の体質が日常的にある場合、感染後に瘀血の場所に痛みが出易かったり、血管炎になり易かったりします。
瘀血虚血は酸欠になるため、肩こりや体の痛みを訴えることが多く、生理痛がひどく、生理の時経血の固まりが出たりします。
頭痛も頻繁に起きやすく、手足が冷たいのが特徴です。
おススメ
新型コロナの感染後の後遺症
新型コロナの感染後の後遺症は、免疫反応が起きた際に代謝経路や筋肉、神経において使われた大量の亜鉛、鉄、ビタミン、マグネシウムなどが不足していることに一因しています。
普段から海藻や野菜をしっかりと摂り、腸内環境を気にかけてゆくことは、感染しないために大切な養生です。